こんにちは!ホタルです!
今回は、ゲームで増やしたビットコイン(BTC)を、ハッキングリスクが低いハードウェアウォレット「COLDCARD MK4(コールドカード・MK4)」に保管する方法について詳しく説明しようと思います。
COLDCARD MK4(コールドカード・MK4)とは?
COLDCARD MK4(コールドカード・MK4)は、上級者向けのビットコイン専用ハードウェアウォレット(HWW)です。
どのウォレットよりもプライバシーとセキュリティーに関して妥協のない仕様で、知識がある人には納得の機能が盛り込まれています。
例えば、シードフレーズの生成にしても、ダイスロールを自分で回すことで、ハードウェアウォレットのエントロピー(ランダム性や不規則性の度合いを示す指標)にすら頼らないシードフレーズを生成することが可能ですし、SDカードを使ったAirGap(エアギャップ)や、NFC(COLDCARDをスマホにかざして使う通信機能)も可能で、ウォレットをネットワークに直接繋げること(物理的な接続)も回避できます。
ね?ヤバイでしょ!?
さらにヤバイのが、PINの入力を13回連続で失敗すると、デバイスが二度と使用できなくなるシステム・・・。
もちろん自壊するだけで、爆発したりはしませんけどね。
とにかく上級者の心を鷲掴みにする仕様なんですが、難しいことをしなくても普通に使えるハードウェアウォレットなので、ビットコインだけ自分で管理したいなぁって思ってる人にはめちゃくちゃおすすめです!
製品仕様
- ビットコイン専用ウォレット。
- 無制限のメモリで、ビットコイン取引のサイズに制約がなく、大容量のデータ処理が可能。
- 128×64pxのOLEDスクリーン(有機ELディスプレイ)。
- NFC(COLDCARDをスマホにかざして使う通信機能)を利用して、PSBT(部分署名トランザクション)、アドレスなど、あらゆるデータタイプを短距離通信で送信することが可能。
- AirGap(エアギャップ)で物理的な接続が不要。
- パスフレーズ付きのウォレットが無制限に作成可能。
寸法・重量
サイズ | 86mm × 50mm × 7.5mm |
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重量 | 28g |
コネクター・カードスロット
コネクター | USB Type-C |
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カードスロット | Micro SD Card |
材質
プラスチック。
内部基盤が見えるスケルトンデザイン。
COLDCARD MK4の購入方法
COLDCARD MK4の購入方法はとても簡単。
COLDCARDの公式ショップ(https://store.coinkite.com/store/)にアクセスして「COLDCARD MK4」を、ネット販売で公式ショップから直接購入するだけです。
公式ショップから世界中に発送しているので、日本の住所にも発送してもらえますよ!
私も、公式ショップから直接注文して自宅に届けてもらいました!
配送会社はDHLで、カナダからスペインに届けてもらったんですけど、運悪く税関に捕まってプラス130EUR支払うはめに・・・。
開封された形跡もなかったですし、2重パッケージで、外からは中身がなんなのか分からないようになっていました。
スキャンしても知識がない人が見たら電卓にしか見えないですけど、物騒な世の中なので、中身がわからないように届けてくれるのは助かります。
ウォレットのパッケージは、一度開けると「VOID(無効)」という文字が表示されるので、セキュリティーは完璧!
てか、取り出すのがめちゃくちゃ難しくて、最終的にはパッケージをハサミでカットしちゃいました・・・。
で、中身はこんな感じ。
- COLDCARD本体+カバー。
- Wallet Backup Card。
- ステッカー2枚。
- パッケージと同じシリアルナンバー。
開封時に、パッケージの表面に表示してあるシリアルナンバーと、同封されているシリアルナンバーが同じであることを確認してください。
そして、このシリアルナンバーは、後で使うので、捨てないように!
ウォレットのカバーはスライドすると外れます。
厚みはこんな感じで、写真で見るよりもしっかりとした作りです。
操作ボタン
COLDCARDの操作ボタンは、見たままで、5・8・7・9のボタンで上下左右への移動できます。
バツ印はキャンセル、チェックは実行ボタンです。
COLDCARDのセットアップ
COLDCARDのセットアップには、電源を供給するケーブル(USB Type-C)と、MicroSDカードが別途必要になります。
私も本体しか買わなかったので、後日「MicroSDカード(32GB・SDHCカード)」と、MicroSDカードをPCに接続する「カードリーダー」を購入してきました・・・。
公式サイトには「最大32GBのカードがサポートされています。」「形式はFAT12またはFAT32のいずれかでなければなりません。」と書いてあったので、4~32GBまでのMicroSDカードなら、メーカーなど関係なく、なんでもOKということだと思います。
ちなみにCOLDCARDの公式ストアで売っているMicroSDカードは、他のカードよりも耐久性に優れているそうです。
- STEP1起動する「USB Type-C」のケーブルをCOLDCARD上部に接続し電源を供給します。
私はCOLDPOWER Adapterを使って電源供給しましたが、Ankerの充電器などからも充電可能です。 - STEP2規約のチェック
電源を入れた後に、規約が表示されるので「8」で下までスクロールし、確認した後に「チェック」を押します。 - STEP3本体のシリアルナンバー
シリアルナンバーが表示されるので、画面に表示されたナンバーと、パッケージに同梱されていたナンバーが同じか照らし合わせます。
同じなら問題ありませんが、万が一、ナンバーに違いがあれば、作業をストップして、COLDCARDのカスタマーサポートに問い合わせてください。
問題なければ「チェック」を押してメニュー画面に戻ります。 - STEP4ファームウェアのアップグレード
次に、COLDCARDのファームウェアが最新のバージョンになっているかを確認します。
メニュー画面のAdvanced/Toolsを選択、Upgrade Firmware → Show Versionと選択していくと、現在のバージョンが確認できます。 - STEP5最新バージョンを確認
次に、公式サイトcoldcard.com/docs/upgradeにて、COLDCARD MK4の最新バージョンを確認します。
もし、新しいバージョンが出ていた場合は、次の手順でアップグレードを完了させます。
本体のファームウェアが古い場合は、ここでCOLDCARD本体の電源を抜いてください。
本体のファームウェアが最新の場合は「STEP13」PINコードの選択までジャンプしてください。 - STEP6ファイルをダウンロード
ファームウェアが古い場合は、For Mk4のリンクをクリックして最新版のファイルをダウンロードし、MicroSDカードに保存します。 - STEP7MicroSDカードを挿入
再度、COLDCARD本体に電源を入れて起動します。
メニュー画面のAdvanced/Toolsを選択、次に、Upgrade Firmwareを選択したら、MicroSDカードをCOLDCARD本体に挿入し「From MicroSD」を選択します。
一度電源を抜かないと、MicroSDを読み込まないことがあるので、上手くいかない場合は、COLDCARD本体の電源を入れ直して、もう一度メニュー画面の選択からやり直してください。 - STEP8ファイルの説明
選べるファイルは1つだけですといった説明が表示されるので「チェック」を押します。 - STEP9ファイルを選択
MicroSDカード内に保存したファイルが表示されるので、ファイルを選択して「チェック」を押します。 - STEP10インストールの確認
「Loading…」と表示された後に、このままインストールしてもいいですか?といった表示が出るので「チェック」を押します。 - STEP11アップグレードが開始
アップグレードが開始され、完了すると、自動的に再起動し、メニュー画面に戻ります。 - STEP12アップグレードを確認
メニュー画面のAdvanced/Toolsを選択、Upgrade Firmware → Show Versionと選択し最新バージョンにアップグレードされていることを確認します。
確認したら「バツ印」を押して、メニューのトップ画面に戻ってください。 - STEP13PINコードの選択
COLDCARDのデバイスにアクセスするのに必要なPINコードは、前半部分と後半部分の2つに分けて設定します。
ここからは、やり直しがきかない作業になるので、必ず付属の「Wallet Backup Card」にメモしながら進めてください。
メニュー画面のChoose PIN Codeを選択、PINに関する注意書きが表示されるので「8」を押して下まで読み進み「チェック」を押します。 - STEP14注意書き
再度、注意書きが表示されるので「8」を押して下まで確認してください。
最後まで目を通したら「6」を押して、注意書きを読んだことを証明します。 - STEP15前半部分の設定
PINの前半部分(最大6桁)を入力します。
問題なければ「チェック」押します。
間違えてしまったら「バツ印」を押してやり直します。 - STEP16アンチフィッシングコードワード
次に2つの英単語が表示されます。
この2つの単語は「アンチフィッシングコードワード」と呼ばれ、自分のCOLDCARDと設定したPINの組み合わせによって生成されるもので、今後、PINの最初のパートを入力した時点でこの2単語が必ず表示されます。
この2単語は、新たにCOLDCARDを購入して同じPINを入力したとしても絶対に同じ表示になりません。
なので、もしPINの前半部分を入力し、違う言葉が表示されたら、COLDCARDがすり替えられているということになります。
PINを全部入れる前の時点で異変に気付けるのって、最強のセキュリティーですよね!
この2単語も忘れるとマズイので、Wallet Backup Cardにメモしてください。
作業が完了したら「チェック」を押して次に進めます。 - STEP17後半部分の設定
PINの後半部分(最大6桁)を入力します。
問題なければ「チェック」押します。
間違えてしまったら「バツ印」を押してやり直します。 - STEP18再入力
再度、PINの前半部分の入力を求められるので、入力してください。
次にアンチフィッシングコードワードが表示され、PINの後半部分の入力も求められるので、入力します。
正しく入力されていれば「Saving…」と表示が変わり、PINの設定は完了になります。 - STEP19シードフレーズの設定
自動的にメニュー画面に戻るので、New Seed Wordsを選択し「チェック」を押します。 - STEP20単語数の選択
シードフレーズの単語数を選択します。
Dice Rollというのはハードウェアを信用できない人向けの機能なので、基本的には12単語、もしくはその下の24単語を選択すれば大丈夫です。
ちなみに私は12単語を選択しました。 - STEP21英単語リスト
「Generating…」と表示された後に、シードが生成され、英単語リストが表示されるので、上から順番通りWallet Backup Cardにメモしてください。
メモが完了したら「チェック」を押します。 - STEP22確認作業
次にシードフレーズが正しく記録できたかどうかの確認に移ります。
質問された番号の英単語を、表示されている3択から選んで、数字キーで回答してください。
12単語を選んだ場合は、この作業が12回ランダムで行われます。
全問正しく回答できれば「Applying」と表示され、設定が完了します。 - STEP23設定完了
設定が完了するとWelcomeと表示されるので「チェック」を押します。 - STEP24確認
メニュー画面にReady to Signの項目が表示されていれば、ウォレットの設定は完了です。 - STEP25USBポートの設定
最後にUSBポートの設定を行います。
デフォルトではUSB、NFC、VDiskがオフになっていますが、次に行うSparrow Walletのセットアップ時に、パソコンとUSB接続するので、USBポートのみオンにしておきます。
メニュー画面のSettingを選択、Hardware On/Off → USB Portと進み「Default On」を選択し「チェック」を押します。 - STEP26確認
「バツ印」を押してひとつ前に戻り、USB Portにチェックが付いていれば設定完了です。 - STEP27ログアウト
COLDCARDのログアウト方法は、メニュー画面の最下部にあるSecure Logoutを選択し「チェック」を押すだけです。
「Logout Done」と表示されたら電源を抜いてください。
Sparrow Walletのセットアップ
COLDCARDにはTrezorやLedgerのような専用ソフトウェアがないので「Sparrow Wallet(スパロウ・ウォレット)」というBitcoinノードを運用している人が使うような上級者向けのソフトウェアを使ってビットコインの送受信を行う必要があります。
上級者向けのソフトウェアですが、初心者向けの設定で使えるので、ここでは初心者向けの設定で説明します。
- STEP1ソフトウェアをインストール
Sparrow Walletの公式サイト(sparrowwallet.com)にアクセスして、自分のOSにあったバージョンをダウンロード、ソフトウェアをインストールしてください。 - STEP2セットアップ
インストールが完了したら「Next」をクリックして次に進みます。 - STEP3Connecting to a Public Server
「Next」をクリックして次に進みます。 - STEP4Connecting to a Bitcoin Core node
「Next」をクリックして次に進みます。 - STEP5Connecting to a Private Electrum Server
「Configure Server」をクリックして次に進みます。 - STEP6リストから選択
URLのリストからPiblic Serverの種類を選択できるので「blockstream.info」を選び「Create New Wallet」をクリックして次に進みます。 - STEP7ウォレットの名前を設定
ウォレットの名前を設定します。
もちろんなんでもOKです、名前を入力したら「Create Wallet」をクリックして次に進みます。 - STEP8COLDCARDの本体をパソコンに接続
COLDCARDの本体をパソコンに接続します。
PINを入力して、ロックを外してください。 - STEP9Connected Hardware Wallet
もう一度パソコンの画面に戻り「Connected Hardware Wallet」をクリックします。 - STEP10スキャン
ポップアップが表示されるので「Scan」をクリックします。 - STEP11読み込みの実行
PCに接続したCOLDCARDが表示されるので「Import Keystore」をクリックして情報を読み込みます。 - STEP12適用する
画面が変わったら「Apply」をクリックして次に進みます。 - STEP13パスワードの設定
Sparrow Walletにアクセスする際のパスワードを設定します。
パスワードが不要であれば、空欄のまま「No Password」をクリックしてください。 - STEP14セットアップ完了
Sparrow Walletのセットアップが完了しました。
受け取り方法
COLDCARDでビットコインを受け取る方法はとても簡単です!
受け取りはSparrow Walletでの操作のみ。
COLDCARDの本体はPCに接続しません。
- STEP1アドレス生成
Sparrow Walletの左側にあるメニューから「Receive」を選択すると、自動で都度、新しい受信アドレス(入金アドレス)が表示されます。
暗号カジノから、ビットコインを受け取る場合は、この受信アドレス(入金アドレス)を暗号カジノの出金画面にペーストしてください。 - STEP2確認
ビットコインの受け取りが完了するとポップアップウィンドウで通知が受け取れます。
送信(送金)方法
COLDCARDからビットコインを送信(送金)する方法はとても簡単です!
Sparrow Wallet側で送信(送金)するためのトランザクションを作成し、COLDCARDの秘密鍵で署名します。
- STEP1金額の入力
Sparrow Walletの左側にあるメニューから「Send」を選択します。
「Pay to」に送付先アドレス(カジノ側の入金アドレス)。
「Label」に記録用のラベル名。
「Amount」に金額。
「Fee」は手数料で、自由に設定できます。
混雑状況にもよりますが、3USDぐらい支払えば3分以内に着金します。
設定が終わったら「Create Transaction」をクリックして次に進みます。 - STEP2トランザクションを確定
画面が変わるので「Finalize Transaction for Signing」をクリックして次に進みます。 - STEP3COLDCARDの本体をパソコンに接続
COLDCARDの本体をパソコンに接続します。
PINを入力して、ロックを外してください。 - STEP4署名
もう一度パソコンの画面に戻り「Sign」をクリックして次に進みます。 - STEP5スキャン
ポップアップが表示されたら「Scan」をクリックします。 - STEP6署名
- STEP7COLDCARDの画面にトランザクションの詳細が表示
COLDCARDの画面にトランザクションの詳細が表示されるので、金額やアドレスに間違いがないか確認して「チェック」を押します。 - STEP8トランザクションをブロードキャスト
もう一度パソコンの画面に戻り「Broadcast Transaction」をクリック。 - STEP9送金が完了
送金が完了しました。