ビットコインをペーパーウォレットに隠す!

ペーパーウォレットにビットコインを隠すホタル

こんにちは!ホタルです!

今回は、ゲームで増やしたビットコイン(BTC)を、ハッキングリスクが低く、監視や規制を避けて隠すのに最も適したコールドウォレット「ペーパーウォレット」に保管する方法について詳しく説明しようと思います。

ペーパーウォレットとは

暗号資産(仮想通貨)に触れたことがある人なら「ペーパーウォレット」の存在を知っていると思いますが、実際に使ったことがある人、もっと言えば使い方を知っている人って少ないですよね?

ネットで調べても、ざっくり説明した記事しか出てこないので「よくわからないからやっぱやめよー。」って思った人も多いと思います。

特に秘密鍵が6から始まるペーパーウォレットの場合、海外の掲示板を含め「秘密鍵を使ってホットウォレットにインポートする方法」に関する情報が一切ありませんでした・・・。

当初はこのブログにも「ペーパーウォレットからビットコインを取り出すのは難しい!」ということを書いていたのですが、その後も調べ続け、遂にその謎を解明し、インポートすることに成功しました!

えーっと、しつこいようですけど、秘密鍵が6から始まるBIP38で保護されたペーパーウォレットを作成して送金、さらにそこからビットコインをホットウォレットにインポートするまでの流れをインターネット上にアップしたのは、私(ホタル)が世界で一番最初!だと思います!

ペーパーウォレットの見本

↑こちらがビットコインのペーパーウォレット。
ペーパーウォレットは無料で作ることができ、自分しか知らない「公開鍵(入金アドレス)」と「秘密鍵(出金アドレス)」でビットコインを管理することができます。

ペーパーウォレットの作り方

ペーパーウォレットの作り方はとても簡単です!
セキュリティを高めるために、使用するウェブブラウザはシークレットモードを利用してください。

  • STEP1
    ダウンロード
    ダウンロード
    まずはじめにウェブブラウザのシークレットモードで「https://www.bitaddress.org/」にアクセスし「(zip)」のリンクをクリックしてファイルをダウンロードします。
  • STEP2
    オフライン
    オフライン
    wifiなどを切ってオフラインにします。
  • STEP3
    ファイルを開く
    ファイルを開く
    オフラインにしたら、はじめにダウンロードしたファイルを開き「bitaddress.org.html」をクリックします。
  • STEP4
    乱数を生成
    乱数を生成
    表示が100%になるまで、画面上で適当にマウスを動かします。
    このランダムなマウスの動きにより、bitadressがウォレットを作成するのに使用する乱数種(乱数を生成する元になる値)が生成されます。
  • STEP5
    低セキュリティのウォレット
    低セキュリティのウォレット
    表示が100%に達すると「SHARE(公開鍵)」「SECRET(秘密鍵)」が表示され、基本的な低セキュリティのペーパーウォレットが完成します。
    このままでも使えますが、BIP38暗号化の作業を行いセキュリティを高めます。
  • STEP6
    BIP38暗号化
    BIP38暗号化
    まず「Paper Wallet」をクリックし、デザインされたペーパーウォレットを表示します。
    次に「BIP318 Encrypt?」にチェックを入れ「Passphrase」に2段階認証用のパスフレーズ(メモ必須)を入力「Addresses to generate」に作成するペーパーウォレットの数を入力します。
    ここに入力した数字の分だけ、アドレスの違うペーパーウォレットが作成されます。
    最後に「Generate」をクリック。
  • STEP7
    高セキュリティのウォレット
    高セキュリティのウォレット
    BIP38で保護されたペーパーウォレットが完成しました。
    セキュリティが高くなると、デザインがオレンジからブルーに変わります。
    「Print」をクリックし、完成したペーパーウォレットをプリントします。
    プリント後は、必ずペーパーウォレットのコピーを全て削除してください。

プリント時の注意

実際にプリントアウトしたビットコインペーパーウォレット

プリントする際は、パソコンとプリンターがwifiで繋がった状態でプリントせず、ペーパーウォレットをUSBメモリーなどにダウンロードしてから、プリンターで印刷します。
ネットワークプリンターを使用しなければ、プライベートキーが盗まれるリスクを回避することができます。

また、ビットコインアドレスやプライベートキーが長すぎてデザインからはみ出てしまっているものもあるので、デザインが崩れていたら新たにウォレットを作り直します。

保管時の注意

BIP38で保護されたペーパーウォレットは、ウォレットを開くのにパスフレーズが必要です。
パスフレーズは忘れないようにメモし、ペーパーウォレットとは別の場所に保管するようにします。

そして、ペーパーウォレットはBIP38で保護されているので、パスフレーズがわからない限り、第三者が秘密鍵を読み取ったところで、ビットコインを取り出すことはできません。

なので、BIP38で保護されたペーパーウォレットは複数枚印刷、フリーザーバッグに入れるか、ラミネート加工し、分散して保管するようにします。

これで、ペーパーウォレット最大のデメリットと言われている紛失、色褪せ・劣化などを回避することができます。

画像やPDFファイルで保存しない

最後に、作成したペーパーウォレットをプリントせずに画像やPDFファイルで保有する方法は、ハッキングリスクが高いのでおすすめできません。

入金方法

ペーパーウォレットへの入金方法はとても簡単!
出金先のウォレットで、ペーパーウォレットの左側にある公開鍵(Load & Verify)のQRコードを読み取る、もしくは、ビットコインアドレスを直接入力して送るだけです。

先程作ったペーパーウォレットに、ビットコインダイスの「freebitcoin(フリービットコイン)」から少額のビットコインを送金してみようと思います。

  • STEP1
    ペーパーウォレットの用意
    ペーパーウォレット
    ペーパーウォレットの左側にある公開鍵(Load & Verify)のQRコードを読み取る、もしくは、ビットコインアドレスを直接入力します。
  • STEP2
    freebitcoinから送金
    freebitcoinの出金ウォレット
    freebitcoinの出金ウォレットはビットコインアドレスを直接入力するタイプなので、金額(今回は0.0003BTC)と、ペーパーウォレットのビットコインアドレスを入力して「WITHDRAW」をクリックします。
    「SLOW」は手数料が安い代わりに送金スピードが遅いです「INSTANT」はその逆。
    今回は送金スピードが速い「INSTANT」で送金します。
    これで、ペーパーウォレットへの送金処理が完了しました。

残高の確認方法

ペーパーウォレットにビットコインが送金されたかを確認します。
freebitcoinから送金して15分ぐらい経過してます。

  • STEP1
    ペーパーウォレットの用意
    ペーパーウォレット
    残高の確認をするにはペーパーウォレットの左側にある公開鍵(ビットコインアドレス)が必要です。
  • STEP2
    公開鍵を入力
    公開鍵を入力
    https://www.blockchain.com/explorer」にアクセスし、検索窓に公開鍵(ビットコインアドレス)を入力し検索します。
  • STEP3
    チェーンを選ぶ
    チェーンを選ぶ
    チェーンを選ぶページに移動するのでBTCを選択します。
  • STEP4
    残高表示
    残高表示
    ビットコインアドレスと、送金した金額(0.0003BTC)が表示されました。

取り出し方法

BIP38で保護されたペーパーウォレットからビットコインを取り出すには「復号化」と「インポート」の作業が必要になります。

複合化の方法

BIP38で保護されたペーパーウォレットは、秘密鍵が6から始まります。
しかし、この秘密鍵(シークレットキー)は、ほとんどのホットウォレットでインポートすることができません。
そこで、インポートする為に、秘密鍵を複合化(BIP38で保護する前に戻す)する作業が必要になります。

  • STEP1
    ペーパーウォレットの用意
    ペーパーウォレット
    複合化するには、ペーパーウォレットの右側にある秘密鍵(プライベートキー)と生成時に決めた2段階認証用のパスフレーズが必要です。
  • STEP2
    秘密鍵を入力
    秘密鍵を入力
    こちらから(Bitcoin Key Compression Tool)にアクセス。
    「Input Key」に6から始まる秘密鍵を入力。
    そして「BIP38 password」に、2段階認証用のパスフレーズを入力。
    入力と同時に処理するシステムなので、入力中に画面が重くなります。
    全ての情報を入力すると「Output」の項目にコードが表示されます。
  • STEP3
    複合化
    複合化
    「Output」の項目の中にある「Private Key(WIF)」が複合化された秘密鍵です。

インポートの方法

ペーパーウォレットからインポートするのに使えるホットウォレットは「Exodus(https://www.exodus.com/)」です。

まずはスマートフォンに「Exodus」をダウンロードします。

私の実体験ですが、ペーパーウォレットから確実にビットコインを取り出せたのは「Exodus」だけです。
サポートも完璧で、ペーパーウォレットからBTCを取り出す為に、最後まで手を貸してもらいました!
ペーパーウォレットって匿名性が高いので「マネーロンダリング」や「ダークウェブの闇取引」で使われることを政府機関が懸念し、インポートできるサービスが少なくなっているのかもしれませんね(私の勝手な憶測ですが・・・)。
  • STEP1
    Add Bitcoin from Private Keys
    Add Bitcoin from Private Keys
    アプリ右上の歯車アイコンを押します。
    画面が切り替わるので「Add Bitcoin from Private Keys」を押します。
  • STEP2
    Import
    Import
    次に、先程Bitcoin Key Compression Toolで複合化した秘密キー「Private Key(WIF)」を入力して「Import」を押します。
    BTCの量とインポート時にかかる手数料が表示されるので「Import」を選択。
  • STEP3
    残高が反映
    残高が反映
    Success!と表示されればインポート成功!
    「OK」を押すとウォレットの残高が反映しています。
    この時点でビットコインはホットウォレットの中にあるので、ハードウォレットや暗号カジノに送金することが可能になります。

そして最後に、ペーパーウォレットを使う上でとても重要なことがあります。

一度使用したペーパーウォレットは再利用しない

パスフレーズを入力して出金が成功したペーパーウォレットは、プライベートキーがインターネット上に晒されたことになるので、このプライベートキーを使用して、資金を保管するのはリスクになります。

なので、ペーパーウォレットを使う場合は資金を残さないようにしてください。

一度でも送金に使用したペーパーウォレットは破棄、再使用せず、また使う時には新しいペーパーウォレットを作成してくださいね!