ビットコインってどこにあるの?

ビットコインの在処を説明するホタル

こんにちは!ホタルです!

私はいつもビットコインをコールドウォレットで管理することを推奨していますが、そもそもビットコインってどこにあるのか知っていますか?

写真や動画をUSBメモリーに保存するように、ビットコインはハードウェアウォレットに保存できると誤解している人も多いと思います。

実は、ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)は、実際には物理的な形で存在しません。

所有しているコインがハードウェアウォレットに収納されるわけではないんです!

ビットコインがある場所

ビットコインがある場所

ビットコインは、インターネット上の分散型台帳に記録された情報として存在しています。

Satoshi Nakamotoにより公開された、ビットコインのおおまかな仕組みが書かれた論文(ビットコインホワイトペーパー)。

PDF:Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System

例えば、私が100BTC所有していたとします。
その情報はインターネット上の分散型台帳に記録されています。

もし100BTCの一部を送金したい場合は「秘密鍵」という暗号化されたコードを使用し取引に署名することで送金できる仕組みになっています。

つまり、ビットコインはネット上に記録された情報で、実際に所有しているのはアクセス権を持つ「秘密鍵(暗号コード)」ということになります。

なので、ハードウェアウォレットに入っているのは、ビットコインではなく、秘密鍵の方なんです!

秘密鍵と公開鍵

ビットコインの送金には「秘密鍵」と「公開鍵」の2つの鍵が必要です。

秘密鍵と公開鍵

秘密鍵は、所有者のビットコインを操作するために必要な、暗号コードです。
一方、公開鍵は、秘密鍵を元に生成した、ビットコインを受け取るために必要な、公開されたコードです。

秘密鍵を所有していれば公開鍵を復元できますが、公開鍵だけでは秘密鍵を見つけることができません。

「Not your keys, not your coins.(カギの持ち主こそが、コインの持ち主やねん。)」

つまり、ビットコインを持つというのは、その秘密鍵を持つと言うことになります。

ハードウェアウォレット

ハードウェアウォレットの場合は、ひとつの秘密鍵で複数の公開鍵を生成することができます。
取引毎に違う公開鍵を生成するので、セキュリティー面でも優れています。

Trezor Model Tの使い方

COLDCARD MK4の使い方

Ledger Nano Xの使い方

秘密鍵

私も使っているLEDGERやTREZORの場合、初期設定時に入力するリカバリーフレーズが暗号化され、秘密鍵が生成されています。
なので、操作する際は、本体をパソコンに接続させるだけで、秘密鍵を直接入力したりはせず、設定したPINコードなどを使って送受信が簡単に行えます。

公開鍵

ひとつの秘密鍵で複数の公開鍵が生成できます。
もちろん秘密鍵を所有している限り、公開鍵を復元することも可能です。

ペーパーウォレット・メタルウォレット

ペーパーウォレットやメタルウォレットなどの、現物ウォレットの場合、秘密鍵と公開鍵はそれぞれひとつずつです。

ペーパーウォレットの使い方

メタルウォレットの使い方

秘密鍵

ウォレット本体(現物)に秘密鍵が印字(刻印)されています。
なので、操作する際は、長いアドレスを直接入力するか、QRコードを読み込む必要があります。

公開鍵

公開鍵のアドレスも、本体(現物)に印字(刻印)されています。
ハードウェアウォレットと違い、公開鍵を複数生成することができません。

ネットが遮断されたらビットコインは消滅する?

ビットコインはインターネット上に記録された情報で、自分の保有するビットコインは、秘密鍵という暗号コードを使うことで操作できる。←ということがわかったと思いますが、では、世界中のインターネットが遮断、もしくは一度停止してしまった場合、保有するビットコインは消滅してしまうのでしょうか!?

答えはNOです。

もし世界中のインターネットが遮断または一時停止してしまったら、ビットコインのネットワークも影響を受けますし、送信や受信ができなくなることもあると思いますが、ビットコインは分散型の仮想通貨なので、ネットワークに再度接続できれば、保有しているビットコインは消滅しないということになります。

ビットコインは消滅しない

もちろん、インターネットが完全になくなれば話は別ですが、現代社会でインターネットはライフラインのひとつで、電気を使うなと言われているようなものなので、完全に消滅することは考えにくいと思います!

ビットコインはどこにあるか?のおさらい

ちょっとゴチャゴチャした内容だったので、重要なポイントをおさらいしますね!

  • ビットコインはインターネット上の分散型台帳に記録された情報として存在する。
  • ハードウェアウォレットに入っているのは秘密鍵。
  • ビットコインを操作する(送受信する)には秘密鍵と公開鍵が必要。
  • 秘密鍵と公開鍵は自動生成される(ハードウェアウォレットの場合)。
  • ネットが遮断されたり長期間停止していた場合でもビットコインは消滅しない。

↑こんな感じです!

ここではビットコインでの説明をしましたが、基本的に暗号資産(仮想通貨)と呼ばれるものは同じ仕組みです。

やっぱりビットコインってすごいよね!